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音楽概説番外編~第六回
音楽概説番外編 ~第六回/ 中川統雄

 今回はホーミィの実践編パート4です。

 前回はホーミィをS歌う為にどうしても理解しておかなければならない倍音についての基本的な内容について書きました。今回はその事を踏まえた上でより正確に歌うコツを説明いたします。

 今説明しているホーミィは舌を硬口蓋に軽く当てる唱法なのですが、この場合舌に当った音は実際だしている音のn次倍音が出せるわけです。慣れてくれば舌や顎を巧みに使用し倍音をコントロール出来るようになるのですが、最初に練習する時はちょっとしたコツが必要です。

 結論から言うと最初は第五倍音を出す訓練をすると最も上達が早いようです。私の場合、ミ(E2)を歌うと一番倍音が出やすく、(ただし、風邪をひいている場合や、寝起き間もない時はもっと低い)その場合の第五倍音は2オクターブ上のソ♯になるわけです。因みに私は特殊な歌い方をしない場合の出せる最低音は、ラ(A0)で、これは日本人男性のなかではかなり低い方ですから、皆さんはそれと比較して倍音が出やすい音程を探してみてください。普通の声域の男性の場合、ラ(A2)ぐらいを出すと共鳴しやすいのではないでしょうか。

 ところで何故第五倍音が良いかと言うと、いくつか理由がありますが最も大きな理由は、歌っている本人が最も認識しやすく、且つ比較的共鳴させやすいからなのです。
 確かに第一倍音から第四倍音と言うのはもっと共鳴させやすい倍音なのですが、歌っている本人が基音との違いを識別する事が難しいので、初期の訓練にはあまり適していないのです。「私は耳がいいから」と言う人がいるかもしれませんが、そのことはあまり関係ありません。

 理想を言えば、音程をあらかじめ調律してある楽器、例えばピアノなどで第五倍音を弾きながら練習するのが早道です。

 あとは兎に角、頭の中で第五倍音をはっきりイメージすること。うまく倍音を出すコツはこれに尽きます。舌の動きは想像以上に微細で、うまく倍音が響くポイントはかなり狭いのです。仮に上手く響いたら、しっかり舌や顎の位置等を記憶して下さい。

 ホーミィの歌い方の基本はこんな感じです。一応ホーミィの連載はこれにて終了させていただきますが、細かい部分や、気付いたことがあればまた掲載しようと思っています。
 ホーミィを練習をしていてもしわからない事などがあれば、掲示板にでも書き込んで下されば、出来るだけご返答差し上げます。


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