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音楽概説番外編~第三回
音楽概説番外編 ~第三回/ 中川統雄

 今回はホーミィの実践編パート2です。

 前回はホーミィの歌い方基礎編でした。と言っても、これですぐ上手く歌えるかと言うとなかなかそうは問屋が卸しません。例えば、フォークボールの投げ方、握り方を教わったところで、実践で役立つレヴェルの玉はなかなか投げられないのと同じです。
 ホーミィを覚えたての時、まず間違いなく行き当たる壁があります。それは全く持って安定性に欠ける事です。日によって歌えたり歌えなかったり・・・前日出来た!と思って喜び勇んで友達に聴かせようとしても、うーうーと怪しく唸っているだけ・・・屹度そんな経験をした事のある人、多いのでは?

 実はホーミィの難しさはこの繊細さにあるのです。

 特殊唱法の難しさにも色々種類があります。例えば第一回に紹介した「呪音」の難しさを野球で例えると、160キロ以上の剛速球を投げる難しさに似ています。マスターするには勿論ある種の繊細さを必要としており、勿論しっかりと体をコントロールしないといけませんが、最も重要なことは本質的なフィジカル能力です。殊に瞬発力に於いて高い能力を必要とします。何時間叫び続けても全く枯れる事の無い咽喉の強さも必要でしょう。

 一方ホーミィの難しさは、外角低めにきっちり投げきる、繊細なコントロールの難しさに似ています。繊細な技術を要する技能に長けている人に共通しているのは、観察、洞察、分析に基づいて導きだした仮定を基に自らに課題を与え、鍛錬し続ける事が出来る事です。
 うーん、やっぱり難しそうだなぁ・・・そう思う人もいらっしゃるかもしれません。しかし心配ご無用、ちょっとしたコツを知ればかなり楽に歌えるようになる筈です。机上の空論では無く、実践済みの研究に基づいていますから、必要とされるのは、ほんの少しだけ努力を厭わない事。ですが、この駄文をここまで読んで下さったアナタですから、問題ないはずですね。

 話を戻しますと、ホーミィをうまく歌うには色々コツはあるのですが、まず試してみてほしいのが、色々な音の高さで歌うことです。その際、可能であればピアノなど音程が一定の楽器で音を出しながら、ホーミィを試してみることです。その際重要なことは、少しずつ音の高さを上下させ、一番うまく口笛の様な音が鳴っている時を聞き逃さない事です。そしてその音の高さをよく覚えておいてください。
 当たり前といえば当たり前の事ですが、声の高さは人それぞれです。個人差があるのは当然の事であり、一方、同じ人間でも普通に話す時、ひそひそ話す時、叫ぶとき等、用途に適した声の高さは意外なほど異なります。つまりホーミィには適した音の高さがあり、また同じホーミィでも適した音の高さには個人差があるのです。

 ホーミィが上達する第一歩は、まず自分に適したホーミィの音の高さを知ることです。上手くなってくればまた別ですが、最初の頃はホーミィの出せる音の高さの範囲は意外なほど狭いのです。まず、出しやすい音を見極める事、これが第一歩です。まず慣れてみて下さい。そうすれば、新たに問題点、疑問点が見えてくるはずです。

 次回はその問題点の原因と、解決法を書いていきたいと思います。


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